一緒に同じ場所でね
たった一人の赤ちゃんをお預かりしたことから始まった麦っ子畑保育園。当初は、自宅の一室が保育室で後は共用-。 我が家の子ども達は、夜遅い子やお泊りする子達と夕食を食べることも多かったし、出かけるときも誰かしらと一緒で、 兄弟のように育ってきました。当時の無認可園は、どこも同じような状況でした。
10年目、ふと手にした新聞のコラムで見た小児科医・真弓定夫先生の記事が、その後の麦っ子を決定づけました。 先生は「子どもは群れを成して裸足で遊ぶこと」と明快におっしゃっていました。 麦っ子の“自然流育児”ということばは、先生の著書からいただきました。 自然を先生としてものごとを考え、お散歩を中心とした保育をしていきたいと考えていた麦っ子とピッタリでしたから。 人知を超える存在に対して畏れる気持ちを持つこと、無農薬、無添加の素材の給食を提供すること、お友達を大切にすること、 …それは自然の中で生かされている私たちが命を尊ぶことに繋がります。大切な命だから、 「みんな一緒に同じ場所でね」と考えて毎日を過ごしています。
みこべ
お散歩
麦っ子の保育の中心はお散歩です。雨が降ってなければ基本的にはいつもお散歩に出かけます。
「水源さん」ー麦っ子から歩いて20~40分(年齢層で違う)の所にある芹沢公園を子ども達はこう呼んでいます。座間市の水源地で、そこは、麦っ子伝説の神様“水源じいさん”ー推定年齢157才・・!!ーが住んでいるところ。2、3才児の合宿の夜、お土産を持ってきてくれます。
麦っ子のお散歩はどういう年齢層でも、必ず大きい子が小さい子の手をつないで歩きます。空ぐみ(1才児)と風ぐみ(2才児)なら、風ぐみがデカです。
「木立の中はいい気持ち」
一緒に手をつないだ子どうし、どうやったら楽しく歩けるか、大きい子は小さい子のペースに合わせて、小さい子もグズグズいってあまり大きい子を困らせないように・・・。何度も何度も苦労しながらお互いの気持ちを分かり合っていきます。車の通りでは、大きい子が車道側になって歩きます。
麦っ子の一日
7:30 登園
早い子は、朝7:00ごろから登園します。雨が降らないかぎり冬でも外で遊びます。
9:00 体操
8:50になると、遊んでいたおもちゃをお片付けして、体操をします。運動会が近い時は、運動会で演じる体操を。冬は、おでんぐつぐつ体操等を。夏は、ハメハメハ大王等を。子どもも大人も、元気いっぱい身体を動かします。
9:10 おはよう
体操が終わると全員そろって出席をとります。今日は、どの子がお休みで、どの子がおるすばんかな?園児みんなで確認します。おはようをする場所は季節や天気によって移動します。真夏ですごく暑いときや真冬でとても寒いときは、お部屋の中で。涼しいときは、砂場やウェストサイドパークにシートを敷いて。寒いときは、ひだまりの中で・・・。
10:00 散歩!
行事が近いと、それぞれのクラスで制作をしたり、課題にとり組んだりしますが、通常は、虹・太陽(=デカ)、風・くも、 星・空(チビ)等に分かれて散歩をします。全員いっしょに散歩をすることもあります。子どもたちが「水源さん」と呼んでいる芹沢公園、カモを見ながら目久尻川沿い、楽しくたくさん歩きます。
12:00 お昼ごはん
チビから順番に、ごはんになります。デカはチビにおつゆを運びます。星・空・風・雲・虹・太陽とそれぞれのクラスごとにみんな座ったら「♪よ~い(=用意)はよ~いはいいですか? い~よ~~!ではいただきます。感謝をしていただきます♪」と言っていただきますをします。とっても暑い日や寒い日はお部屋の中で。気持ちのいい日はテーブルやシートを出して外で食べます。たくさんおかわりをしたあとは、ごちそうさま。雲以上の子ども達は、台所にきて自分の食器を下げます。
13:00 当番開始!
デカはお昼ごはんのあと、チビ当番、動物当番、ただ当番に分かれます。
チビ当番
この当番のデカは、お風呂からあがったチビのからだをふいて、着替えを手伝ってあげます。当番をしながら、寝るチビたちに読む絵本を一緒に聞く・・という楽しみもあります。
ただ当番
ただ当番はお昼ごはんのあとのテーブルを片付けます。台ふきんでテーブルをふいて、外で食べたときはテーブルやイスを家の中に運び、中で食べたときは、テーブルやイスをしまった後、床をはいてぞうきんがけをします。
動物当番
動物当番は、麦っ子にいる動物たちのお世話をします。ウサギ小屋、コッコの部屋をはいて、えさ入れを洗って、えさとお水をとりかえます。カメやカブトムシのお世話もします。
14:30 お風呂&お昼寝
ごはんの後、チビからデッキに並べたベビーバスにお湯を入れて、腰湯であたたまります。チビ当番に手伝ってもらいながら着替えをしてから絵本を読んでもらい寝ます。夏は汗を流し、又、プールで冷えた体を温めます。デカはお風呂に入らずに、お当番をしてから少し遊んでお昼寝をします。
夕方のおはよう!&おやつ
お昼寝から起きると本や紙しばいを聞いたり、その季節の歌を歌ったりしてから、手作りのおやつを食べます。
17:00 お迎え
「今日はこんなことがあったよ。」と楽しく帰ります。また明日!
延長保育は20:00までです。
春
進級式
新しいクラスになったよ~。ドキドキ
親子ジャギー
毎年4月に行われる父母総会の日の午前中は親子ジャギーが恒例になってます。ふんわりした白い大きな布を使って波ごっこで追いかけたり、魚になって走り回ったり。大人はヘロヘロ・・・。
夏
こいのぼり
屋根より高い手作りこいのぼりをw.s.pに朝から揚げます。
過去40年分を日替りで
風・雲組 合宿
2歳児なのに合宿~?ちゃんとお泊りできちゃうんです。午前中は水族館か海。夕方戻ってみんな一緒に夕食食べてキャンドルファイヤーがすむと ”水源じーさん” が登場。推定年齢157歳・・・3歳児が2歳児の手をつないでご対面。勇気を出してお話ししていきます。
七夕
虹・太陽組 合宿
静岡県駿東郡長泉町 桃沢野外活動センターで2泊3日を過ごします。気持ちの良い緑の中、桃沢川で遊んだり、生き物を見つけたり、キャンプファイヤーをしたり…。夜になると愛鷹山に住む天狗様が皆の勇気ある姿を見にいらしてくれるかな?
夏祭り
暑い夏、それぞれに工夫をこらしたおみこしを作ります。学童達もこの時とばかりデッカイおみこしを作って自分達もメイクして…。夜は舞台を囲んで夜店が並び子どもから大人まで舞台せましと歌ったり踊ったり・・・・・夏祭りの夜は更けていきます。
夏はプール
暑い日はなんといっても水、水、水…!!水が浅いうちはチビ、だんだん深くなってくるにしたがいデカたちが入ります。デカたちはプール(手作り)に飛び込んだり、バシャバシャやっている時は、チビたちは砂場でシャワ、シャワ~~~。このままドロ遊びになっちゃうかもね~。小さい頃から水やドロンコに親しんでいるので、頭から水がかかってもヘッチャラだよ!!
秋
虹・太陽組 大浜合宿
9月か10月に虹太陽さんが1泊でおこなう合宿です。静岡県下田市吉佐美 ワンダフルワールドにテントを張るチーム・トレーラーハウス・ログハウスに泊まるチームに分かれます。
爪木崎で遊んだり、ご飯を作ったり、温泉に入ったり…月夜のお散歩は別格!!
運動会
1年の後半、充実期に入り、それぞれが力を発揮する時、力を発揮するのは子どもだけじゃないのよ~。小学生も大人も夢中になっちゃう。目玉リレーや綱引き・・・・。ジャンプや竹登り、騎馬戦、ジャギーなど感動の名場面も続出!!
ドッジボール大会
市内の認可保育園と混じってドッチボールの試合をします。麦っ子の子達もだんだん強くなってきていい線いってますよ~。
学童の子たちが投げ方を教えてくれる場面も。
虹・太陽組 大山登山
行きはヤビツ峠から虹・太陽組一緒に登ります。帰りは、太陽組は大山七不思議を通りながら下山
虹組は下社からケーブルカーに乗って帰ってきます。
バザー
職員、父母総出の一大イベント。売上げは財政面で厳しい麦っ子に大きな助けになっています。準備はバザー委員会(職員・父母で構成)を中心に学祭ののり(?)で楽しくワイワイと進みます。子ども達もチラシをお散歩がてら郵便屋さんになって配りま~す。
ジャギー
“ジャギー”とは、日本ジャズ体操指導者連盟の先生と、さまざまな曲に合わせて、跳んだりはねたり、表現したり~。あるいは、ボールや風船、ロープなどを使って思う存分遊ぶ日です。
普段からいっぱい歩いたり、崖のぼりをしたり、にぎやかに思い切り遊んでいるので、約2時間近くエネルギッシュに動きまわっても平気・・!!小さい子どうしが手と手をつなぎ合って動くのって、意外と難しいのです。つないだ手と手を通して相手の心が伝わってきます。
麦っ子畑保育園の元気いっぱいの演技はすっかり有名になりました。通常は月2回ですが、4月に「親子ジャギー」を設けて、お父さん、お母さんたちも一緒に体験しています。
自主保育
自主保育とは、年に2回、職員が保育のこと・子どもたちの現状・行事の反省など、1日かけてじっくり話し合う日です。。そこで、親たちが1日保育士さんになって保育に入ります。ただ単に職員のかわりをするーということではなく、お休みの親たちも一緒に子ども達と楽しく遊んで、自分の子がみんなの中で遊ぶ様子を知ったり、親どうしの親睦を深めたりします。
冬
虹組横浜遠足
クリスマス会
サンタさんも登場するお楽しみのクリスマス。劇をやったり楽器や手品をしたり各クラス、お得意の発表が盛りだくさん♪
我が子の成長ぶりにウルウルするお父さんお母さんも・・・・学童も一緒にします。
太陽組・学童 江ノ島初詣
4月になったら1年生になる太陽組と学童とが一緒に初詣します。みんなで「風邪をひきませんように」、「○○が元気になりますように」などナムナム。
マラソン大会・もちつき大会
お正月を過ぎると朝のマラソンが始まります。麦っ子の園舎のまわりを何周も走る“ぐるぐるマラソン”。赤ちゃんはうば車に乗って、チビたちはトコトコ歩いて、デカたちはガンガンは走って…。
3.4.5歳児が参加する1月末の寒中マラソン大会に向けて“遠くマラソン”になります。“下の公園”~南中学校~目久尻川沿い…と約1.4km(1400m) のコースを走っちゃいます。
寒いからこそ裸で走って、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、肺の働きを高めたり、気持ちをひきしめていくことが大事だと考えています。「マラソン大会」の日は、“おもちつき”もありま~す。
豆まき
各クラスで相談して作る”鬼”。毎年あれこれ工夫してみんなで仕上げます。節分の当日は近くの栗原神社まで大オニ、小オニ、いろんな鬼達の行列がゾ~ロゾロ。
雲・虹・太陽組 ジャギーアリーナ祭り
日ごろのジャギーの成果が発揮されるとき。座間市長をはじめ300~400人の観客の前で堂々と楽しく走り回ります。
ひな祭り
各クラスでそれぞれていねいに作るおひな様は格段の味があります。6、7期生が作ったおひな様を毎年出して飾り付けるところから始まります。
卒園式・卒園パーティ
赤ちゃんの頃からいた子達も途中から入った子達もそれぞれ胸いっぱいの想い出を抱いて麦っ子中の子どもや大人から祝福される太陽ぐみ。世界中でたった一枚の自分だけの卒園証書をもらい、紙ねんどで作った似顔絵やお花、職員の想いがつまった卒園アルバムのプレゼント。そして一生懸命作った卒園製作を麦っ子に託して・・・・・後半は各クラスごとの父母達が芸を競う大演芸大会に突入で~す。