• みこべ

<おみそ汁ってなぁに?>

最終更新: 2018年12月6日

 デッキの側のノウゼンカズラの花が咲き始めました。この花が咲くと夏が近いことを実感します。そしてノウゼンカズラは青部の花でしたね。もう何年前になるでしょうか?初めて青部に行ったとき、お茶畑の中に点在する家々の庭先に、オレンジ色のノウゼンカズラがたくさん咲いていて目を奪われました。その頃はこの辺りではあまり見かけなかったので、よけい印象に残ったのかもしれません。青部には行かなくなりましたが、「この花は青部の花だよ」と子ども達に話しています。梅雨入り前の快晴のお天気にオレンジ色が映えています。

 もう何度も上映会のことを書いていますが、再びおみそ汁について―。

先日大和市の漢方薬局さんが企画した上映会の中で、「その後のはなちゃんのみそ汁 GIFT」の上映がありました。「いただきます」の舞台になった九州の高取保育園に在園していたはなちゃんが高校生になって振り返ったエピソードです。はなちゃんのお母さんは、はなちゃんが卒園する前に乳がんで亡くなりました。「せめてこの子が卒園するまで。小学校を卒園するまで。成人式を迎えるまで」生きていたいと願ったお母さんは、保育園で一緒に作ったお味噌でみそ汁を作ることを残してあげようと考えました。「お味噌はどれくらい入れるの?」とはなちゃんが聞いても、「自分で確かめなさい」と言って、他のことも決して手を出しませんでした。お父さんもお母さんも「はなの作ったみそ汁は美味しいね」と喜んで飲みました。お母さんが亡くなった後、お父さんは仕事が手につかなくなるほど心も身体も弱って病気になりました。はなちゃんは「お父さんもお母さんのように死んでしまうかもしれない」そう思ったそうです。お父さんに元気になってもらう為に、はなちゃんは学校に行く前に早起きしておみそ汁を作りました。朝、お父さんは懐かしいみそ汁の匂いで目が覚めます。そして、テーブルにはみそ汁とお手紙が―。「はなが作ったみそ汁だよ。飲んでね」お父さんはどんな思いではなちゃんのみそ汁を飲んだのでしょうか…。

 この話を、先日学童の子達としたら、ダイヤが「僕のうちにはなちゃんのみそ汁の絵本がある!」と言って、次の日持ってきてくれました。絵本の中でははなちゃんとお父さんが朝5時に起きて、お米をといでみそ汁を作る場面が出てきます。学校に行く前に一人でみそ汁を作っているはなちゃんにびっくりした子ども達は、その場面で目を丸くして驚いていました。朝ぎりぎりまで寝て、お母さんが作ってくれる朝ご飯を食べて学校に行っている子がほとんどですものね。はなちゃんは保育園で毎日しっかりした本物のみそ汁を飲んだり、みそ作りをしてきたから、土台がちゃんとできていたのだと思います。みこべも、30年前にかなり重い病気になった時3男がまだ一年生でしたから、はなちゃんのお母さんの気持ちがわかる気がします。術後すぐ抗がん剤の点滴をしたのは、同室の中でみこべだけでしたし、のんちゃんや職員のみんなも前のように麦っ子に復帰できないかもしれないと覚悟していたそうです。血液の数値が悪いと個室に移されるので、そういう時は麦っ子からツルムラサキのおひたしなど色の濃い野菜をたくさん持ってきてもらって、せっせと食べました。そうすると翌日の検査にOKが出るので、自分でもびっくりしました。食べものって、こんなにすぐに結果が出るんだなぁ~と感心したし、逆におかしなものを食べたら身体がおかしくなるのは当たり前だということもよく分かりました。

今学童では、おやつにみそ汁を子ども達と一緒に作ることが多くなっています。麦っ子のような和食中心の食事が、子ども達の心と身体にすぐ現れることが経験で分かってきたことと、ある取り組みで、学校に行かれなかったりはじかれたりする子達が、毎日みそ汁とおにぎりのおやつを食べるようになったら、目を見張るほど穏やかな落ち着いた状態になることも知りました。子ども達に「おみそ汁を飲むと心がほんわかして元気になるよね」と聞いたら、みんな「うん」とうなずきました。はなちゃんのお父さんへの想いが、きっとお父さんを元気にしたこともわかったと思います。この間いただいた、カブと大根のおみそ汁、本当に美味しかったよ~♡

1960年、アメリカでは急増するガン患者の食事を調べてデータにまとめ、それを政策として発表しました(マクバガン報告)。そして日本の和食を高く評価して、オーガニックな食事を摂ることを奨励しました。その結果、心臓病などの成人病が減り、がんの発生率も軽減したのです。ところが日本では、ずっと欧米食や多国籍料理、ジャンクフードが増え続けて、今やガン患者の発生率は世界一です。日本人に培われたDNAとは合わない食事を多用するのですから無理もないことです。味噌や納豆、タクワンなどの発酵食品や、昔ながらの和食こそが健康の決め手です。せっかく伝統食があるのですから、毎日ぜひどうぞ!

『日本の味噌は科学以前のものであった。

しかも、科学によって証明されるものである。

病気にかからなくてすむ身体、

病気にかかっても軽くすむ身体、

そうした体質に作り替えることが、

医学の本然の姿である』

―医師 秋月辰一郎―


【わたしたちの願い】 小出裕章

たとえば,あなたのクラスに34人の生徒がいるとします。その中の33人が,あることを賛成したとします。よく考えて賛成というひともいるし,あまり考えずに「みんながそうなら、そうしよう」と、まわりに合わせてしまうひともいるかもしれません。

クラスは、あなたひとりを除いて,「賛成」の意見でまとまりそうです。けれど,あなた自身は,どうしても賛成できません。そのとき、あなたはどうするでしょう。

.たったひとりで、33人を前に「反対」といえるでしょうか。

「いえない」とあなたが思うなら,それはなぜでしょう。

みんなとちがうと、クラスで浮いちゃうから?孤立するから?みんなに合わせておいたほうが、らくだから?ひとりだけちがうと、「かっこつけて」とか「目立ちたがり」とか「生意気」とかいわれそうだから?そして,仲間外れやいじめにあいそうな気がするから?

理由はたぶんいろいろだと思います。しかし,反対なのに,反対である自分を消して,まわりに合わせた自分を,あなたはいつか「いやだな」と思うようになりませんか?

そうして,いつも,まわりに合わせてしまうことがあなたのくせになって,ずっとそんなふうに生きていくことになったら、あなたは自分を好きでいられるでしょうか。

みんなの意見に無理に自分を合わせることに必死だった11歳のある子は。ある日、いいました。

「ずっと、ずっと、消しゴムでゴシゴシ自分を消しているみたいだった。そんなのいやだと思いながら,ゴシゴシ消していた。そしたら、自分が消えて、自分でなくなっちゃったみたい」と。

わたしは、日本という国がひとつになって,原子力発電に賛成する人たちがどんどん多くなっていくときにも,反対をしてきたひとりです。

「たいへんだったでしょう」と、よくいわれます。

けれど、わたしは、そうは思いません。

自分に対して誠実に生きることはとても気持ちのよいものです。自分にウソをつくことのほうが、わたしにはたいへんなことであり、いやなことであるからです。少なくとも私は,自分の考えを裏切らずに済みましたので,ありがたい人生だと思います。

しかし,十分に原発の危険性を伝えることができず,今回の事故が起きてしまったのは,とてもくやしい思いがします。原子力発電は、あなたのいのち、あなたの人生に直接かかわることなのですから,しっかりと学んでください。

私はやがてはいなくなります。あなたよりずっと年上なのですから。

そのときに、自分で考えて,ひとりでも行動できる,そういうひとになってほしいと願います。そして思ったことをひとに伝えて、みんなで話し合いながら未来を考え,決めていくような社会が来ることをこころから願います。

起きてしまった原発の事故を起きなかったことにはできないし、過去を変えることはできないけれど,現在と未来をつくることができるのは,一人ひとり

の「あなた」です。


 この文章は、小出先生が若い人向けに話された時のものを抜粋した内容です。

 先日、学童の子ども達に読みました。どの子もじっと耳を傾けて聞いてくれました

新一年生は麦っ子の環境とあまりにも異なるので、いろいろなことが大変だと思います。一年生に限らず、それぞれのところで苦労している子もいます。

でも、みこべはその苦労は決して無駄な苦労だと思いません。むしろ、とてもいい経験になるはずです。まわりに同じような子がいたら、きっとその子の気持ちがわかってあげられるし、麦っ子で培ってきたたくさんのことが、必ず悲しみや辛さを乗り越える力になるからです。

小出先生は「自分に対して誠実に生きることは、とても気持ちのよいものです。自分にウソをつくことのほうが、わたしにはたいへんなことであり、いやなことであるからです」と書いています。本当に、せんせいはそのように生きていらっしゃいます。

真弓先生もそうですね。そんなふうにみこべも生きていきたいと思います。

 *6年生のハーチャンはこの文章を読んで、「わたしも一人だけ違っても、反対だったら反対と言います」と、感想を書いてくれました。うれしかったですし、ハーチャンはそうやって小学校生活を送っていると思います。

                        (2018.6.4)

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