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執筆者の写真麦っ子

ウイルスにおびえない生き方

〜新型コロナのこの時期に、むぎっこという場においてみんなと一緒に自分を見つけること〜

     のんちゃん


今自然を守る、命を守る、子供を守ると言う言葉が氾濫しています。我々がさも守るかのように見えるものは我々が我々が自ら壊してきたものではないでしょうか?

どうしていいのかわからないようなこの状況の中ですべてをリセットして子供と向き合う中にこれからの方向性が見えてくるものと思われます。


今少しずつむぎっこも変化してきています。どうぞご期待ください。



「ウイルスにおびえない生き方」~もんちゃん先生講演会~   みこべ

 暑い、熱い8月がやっと終わって、季節は秋に向かっています。朝夕の風に秋風を感じますが、日中はまだまだ30℃を超える日もありますので、油断できませんね。睡眠をしっかりとって、身体に負担のない食べ物を美味しくいただいて、元気に楽しく過ごしましょう。9月12日は、麦っ子の園医である小児科医高野弘之先生こと、もんちゃん先生の講演会です。そしてなんと、初めてのオンライン配信もいたします。保護者の皆さんは、どうぞ麦っ子でもんちゃんの声を直接聴いて、バリバリ質問もしましょう!!コロナ禍の今「ウイルスにおびえない生き方」というレアな内容での講演です。

 もんちゃんは麦っ子について、「日頃から良い食事をしてたくさん遊んでいるので、ウイルスが周りにいてもあまり心配しなくてもいいです」とおっしゃっています。新型コロナウイルスは確かにまだ未知の部分が多く、急激に重症化する人や亡くなる人も多いですし、無症状のまま過ぎてしまう人もとても多いのです。これはもはや(自分だけは助かろう、なんとか感染しないでおこう)なんてとても無理な、防ぎようのない状況だと思います。3.11の原発事故の時と全く同じですね。「自分だけ助かろう、なんて虫のいい話です」そう、肥田舜太郎医師はおっしゃいました。麦っ子の真ん中に位置するお台所で試行錯誤を繰り返してきた今の食事は、あの辛い原発事故があったからこそ得られたものだったし、何よりもひめちゃん達の苦労があればこその今なのですね。麦っ子の食事は牛乳を飲まない野菜中心の、本物のおだしが生きているミネラルたっぷりの給食です。おやつもお菓子ではなく、季節の果物や野菜、おにぎり、「ミネラルちょうだい」と言って飲んでいる昆布水やお味噌汁、みんなで作った甘酒アイスや黒豆パンなどです。やさしくて、心の底から「あ~、美味しい」と思える丁寧に作られたご馳走です。いつか試食会ができたらいいなぁと思っていますが、夕方子ども達が作ったパンや甘酒アイスとかを販売したいね~♡なんていう計画も検討中ですよ~。お楽しみにね!

ところで、おとなも子どももマスクをしないで自由に遊んでいる麦っ子は、一見とても無防備でいつ集団発生してもおかしくないように見えるかもしれません。朝から屈託なく笑って小川で遊んでいる子ども達や、それを笑いながら見ているおとな達の姿。去年からひき続き取り組んでいる「麹ちゃん」で、酵母を起こし、米麹や甘酒を作ったりパンを作ったりしている姿などを見ていると、ウイルスが恐れをなして寄り付かないのではないか(笑)とさえ思ってしまうほどです。この間の夏休みの終わりには、学童の子ども達が一生懸命準備をしてくれたお店やさんごっこが大好評で、可愛い手作りのお財布を何日も下げて登園する風ぐみちゃんとか、竹を削ってプレゼントしてもらったお箸を大事に使う雲ぐみちゃんとか(きれいな絵が描いてあるお箸袋付き)、そのお箸を置く箸置きを小石に色塗りして作ってくれたデカ達とか―。麦っ子中がみんな一緒になってごちゃごちゃと過ごしている日常が、奇跡のようにさえ思えるのです。

先日のユニセフの調査によれば、日本の子どもの幸福度は37位で、調査した38ヶ国中下から2番目でした。15才~19才の自殺率も日本はとても高く、7人に1人の子どもが貧困に陥っているそうです。そう思うと、麦っ子の当たり前の日常が何とありがたいことか、と思います。この風景があるのは、今までの長いことかかって積み上げてきた保育が土台になっているのは言うまでもありませんが、4月に長年の念願だった井戸掘りが実現して3ヶ所に井戸水が引けたことで、存分に小川で遊んだり泥んこになったりして一日中外遊びができたことは、本当にラッキーでした(もともとは最近の自然災害の深刻さから井戸を掘ってご近所の方々のお役に立てれば…が目的)。更に、たまたまコロナ騒動が起きて、全国一斉の休校があった為に、0歳児から6年生までが一緒に過ごすことになり、今までのやり方から離れて、いろんな試みが実現できたことも幸いしました。

4月からどんな保育が望ましいのか、何度も話し合って得た結論が、「今年度の行事を全て白紙に戻そう」ということでした。40年かかって少しずつ形になってきたいくつもの行事には、語りつくせないたくさんの思いがあります。それでもすべてを白紙に!という提案の中で、それぞれが望んでいる保育ってなんだろう?と繰り返し自問しながら一日一日を過ごしています。これからどんな一年になるのか、私達も楽しみに思っています。 (2020.9.6)

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