毎年3月になるとこのフレーズを使うことが多いのですが、今年はうららかな春…とは言い難い騒がしさです。2月に中国武漢で発生した新型コロナウィルス感染症が、アッという間に日本に上陸して、世界67の国と地域に広がりました(3/2現在)。そして今現在も感染する人が増え続けて、世界的な流行・パンデミックに至る日も近いのでは?とも言われています。潜伏期間も1日~24日と期間が定まらず、再発症する人も出ています。なかなか厄介なウィルスのようですが、実は、国が発表した感染者数の何倍も感染している人がいるとも言われています。保健所の検査拒否は7道県で30件に及んでいるとのことですから、現実に呼吸器が苦しかったり、発熱した人達の心配は深刻だと思います。
初期の頃、民間検査機関へ検査依頼をなぜしなかったのか?中国への配慮、東京オリンピック開催実現に向けての配慮(?)など、巷ではいろいろ取りざたされています。そんな中、2/27日に突然の全国一斉休校!という安倍首相の会見がありました。聞くところによると、専門家への相談や感染症対策チームへの打診もない、突然の発表だとか―。しかも会場からの質問にきちんと答えずに会見を打ち切り、総理はそのまま私邸に戻ったとのこと。これではとても「国民の皆様に丁寧に対応していく」とは言い難いですね。
地域によっては、低学年の児童は登校して学校で自習するのを見守るーという柔軟な小学校もありますが、多くの自治体は首相の要請に従っています。しかし、今回の発表があまりにも唐突過ぎて学校現場は大混乱しています。仕事が休めない家庭は特に困りますが、保育園や学童クラブは開所ということで、ホッとするやら週明けからの体制をどうするのか悩みはつきません。第一、学校の教室より狭い空間に1年生から6年生まで詰め込んでいいのか?逆に密集するのではないか?みんなでお散歩に出かけてもいいのか?公園などの利用はかまわないのか?学童の子と麦っ子の子達がチームになって外に出てもいいのか?……などなど。麦っ子はもともと冬でも窓は開けっ放しで換気はどこよりもいいのですが-。保育園によっては、室内に親を入れないで門のところで子どもを受け取るようにしているところも多いそうです。確かに、子どもより通勤している親のほうがリスクが高いといえますが、何とも味気ないことです。麦っ子ではいつもと同じようにしていきますが、お迎えの時の手洗いはしっかりしていただくようお願いいたします。
今後どういう状況になっていくのか予測が出来ない中、今年度の卒園式は縮小(どういう形になるのか推移をみて決めていきます)、卒園パーティーは中止することにしました。今までは、赤ちゃんから6年生までみんなでお祝いをしてきた卒園式と、全部の親も一緒にお祝いする卒園パーティーだったことを思うと、太陽ぐみさんには本当に申し訳ないことになってしまいます。でも、この事態が落ち着いたら、その時もう一度みんなで集まりましょう。そして卒園パーティーに替わるお祝い会が出来たらいいですね。
私個人は、今回の一連の流れがとても気になります。最初に新型コロナウィルス感染症が発生したことが分かった時点で、すでに春節を前にした中国の方々が大量に来日して全国各地に散らばっていたことを踏まえると、政府の対応があまりにも後手後手に回っていたと思います。発生から何週間も専門家会議が招集されていなかったり、公表可能な情報が公開されていないのではないかという疑問。クルーズ船での対応がシロウト目にも適切だったとは思えないこと。いたずらに時間を浪費した挙句、突然の全国一斉休校要請が発表されたこと。多くの自治体が政府の方針にそのまま従っていること。現行の新型インフルエンザ対策特別措置法の中で十分対策がとれると思われるのに、わざわざ新しく法律を作ろうとしていること。…などなど、なんだか心がザワザワして落ち着きません。首相会見で「私の全責任において、今回の件でお困りの方々については丁寧に対応していく」と述べた言葉を、どうか原発事故の避難者、被災者にも向けてほしいと心から願っています。帰還困難地域から避難している方々の住宅保証は3月いっぱいで打ち切りになります。今回のことも含めてオリンピック開催の陰で消されていく避難者と被害の実態に目を向けてほしいと思うのです。
今後、緊急事態宣言に移行することも十分予測できますが、あまり情報に惑わされず、落ち着いて推移を見守っていこうと思います。
卒園する太陽ぐみさん達は、担任の藍ちゃんと卒園制作の相談したり、のんちゃんと一緒に相模川に行ったり、かっちゃんと旧園舎のお風呂場の改造をしたり、タイルを並べたり、毎日楽しそうに過ごしています。卒園までの残り少ない日々がこれ以上何かあってじゃまされませんように―!!14人全員が元気に卒園の日を迎えられますように―。 (2020.3.4)
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