暑い毎日が続いています。猛暑、酷暑、危険な暑さ…。一方では西日本豪雨のすざましい被害や先日の台風被害など、今までの気象への常識が通用しないお天気が続いて、この現象が日本だけではなく世界的なものだと報道されています。各地で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。ご親戚などが被災地にいらっしゃる方、さぞご心配なことでしょうね。カンパの要請やタオル、バスタオルなど、ボランティアへの呼びかけも盛んにおこなわれていますから、出来ることをできる形で応援していただきたいと思います。親の皆さまもどうぞよろしくお願いいたします。
あまりの暑さに、麦っ子では朝7:20頃から水遊びができるように工夫しています。のんちゃんが初めて作った木製のシーカヤックをデッキに持ち込んで、そこに少量の水をためてバシャバシャ~。水道管に穴を開けて水が少しずつ落ちる白糸の滝?で頭や肩を濡らしてcool downしたり―。本格的なプールの為に、夏休み中の学童やデカで毎朝するプール掃除も楽しみですねー♪大きなプールで存分に遊ぶと本当に気持ちよく冷えますから、午後からのお昼寝もぐっすりと眠れるというものです。
暑さを外から冷やすやり方以外に、キュウリやスイカを食べてお腹の中を冷やす方法もありますね。そうは言っても、冷たいものをあまりとり過ぎると、お腹を壊しますからそこはほどほどにどうぞ(^^)
中医学では夏の暑さもふくめて、天地間の気を六気(りっき)と呼んで表します。寒、暑、燥、風、火、湿の六つで六気です。適度に取り入れると身体にとってよく働く気となりますが、過ぎると邪になります。例えば風の場合、適当な風は心地よく感じますが過ぎて邪となると風邪になります。のんちゃんに聞いてもらうと納得できる説明が返ってきますよ―。今のこの暑さは明らかに過ぎた暑さですから、邪とならないように麦っ子ではいろいろと工夫しています。
エアコンで室温を下げるのも一つの方法ですが、今のこのやり方でなんとか凌ぎながら、汗もいっぱいかいて、みんなで楽しく遊びながら元気に過ごしていきたいと思います。夜の外気温が35℃前後ともなると寝苦しいので、お家では寝室を一度除湿してから29℃~30℃でタイマーをかけるといいかもしれません。いずれにしても外気温からマイナス5℃前後にしてくださいね。真弓先生がおっしゃっているように、子どもが常に空気が加工された中で過ごすと、汗腺が発達しないだけでなく、動物として生きていく根本を失うことになります。暑さと上手に付き合う工夫をしてくほしいと思います。
麦っ子の嘱託医である高野先生から、「麦っ子での熱中症対策」について
次のようなご意見をいただいています。
【熱中症について】
麦っ子畑保育園 嘱託医 高野 弘之(小児科医・内科医)
現在の麦っ子畑保育園における状態は、必ずしもエアコンを入れなければならないものではないと判断します。
【理由】室温は高い時で32.5℃前後であるが、窓を開けて扇風機を回していること、天井が高い為熱気がこもらないこと、などがあげられます。
7:20頃から水遊びをしてcool downしたり、20〜30分に一度を目安に水分補給とミネラルの多い自然塩を少量舐めながら、それぞれの子どもの体調に気を配っていること、外気温が高い日は、乳児や体調の整わない子の避難場所として、エアコンを設置している多目的室を一時的に活用していること(室温は29〜30℃)などで対応しているので、対策としてもとれていると思われます。
小児科医としては、家庭でも日頃から和食を中心とした食事をきちんととり、エアコンを多用しない生活をすることが、熱中症にかかりにくい身体を作る基本であると考えます。
* ミネラルの多い自然塩とは、加工も添加も一切しない塩のことで、
代表的なものは海水を汲み上げて天日で干した天日塩です。他に
岩塩、湖塩があります。麦っ子では現在、奄美大島のサンゴ塩や
KAYAさんの天然塩を使っています。
(2018.8.3)
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