暑いですね~!梅雨はどこへいったのでしょう?梅雨の後半に大雨が降ることが多いようですが、もしかするとこのまま梅雨明け宣言が出るかも…なんていう気象予報士もいて、作物などへの影響を心配する声もあがっています。人間の都合で、ほどほどがいい―という訳にはいかないようです。
ペロちゃんの水着とゆうしくんの丸刈りボウズ頭を見ると、麦っ子に夏が来たことを実感する人も多いですね(笑) 涼みたいのはやまやまですが、クーラーで冷やし過ぎると、“夏の暑さ”という自然の恵みをちゃんと身体に蓄えることができなくて、秋になってから不調を訴えることになります。エアコンの温度は、子どもなら外気温の±5℃~10℃ぐらいにするのがいいのですね。湿気をとるだけでずいぶん違いますから、こまめに温度設定をしてください。汗をしっかりかかないと発汗機能が落ちて、自分で体温調節ができなくなってしまいます。以前は、お年寄りほど汗をかくことができにくい為、熱中症にかかりやすいと言われていましたが、今はエアコンの効いた室内で長時間時間過ごす子が多くなり、ちょっとしたことで具合が悪くなるようです。暑いときは水遊びをしたりしながら、上手に夏の暑さと付き合ってくださいね。
小児科医の真弓定夫先生は、麦っ子が10年目に入った時に講演に来ていただいたのがきっかけで、長年園医をしていただいていました。今は高野弘之先生にお願いしていますが、高野先生もできる限り薬を使わないで「内なるドクタ―」の力を引き出すことをお勧めしている小児科医です。7月1日に高野先生の講演会がありますから、ぜひお話を聞いてくださいね。
真弓先生は「薬や注射に安易に頼らない」「診療を対処で終わらせない」「医者は病気にならない体つくりに全力を注ぐべきで、廃業を目指すべし」という信念で小児科医を続けてこられました。その言葉どおり、真弓小児科院は一日に患者さんが5~6人、一人の患者さんに向き合う時間は最低でも30分以上でしたから、口の悪い世間から「すっかり寂れてしまった医院」と言われてもいました。先生は「薬はあくまでも対症療法であって治療ではありません」とおっしゃいます。病気にならない為に、毎日の生活がどうなのかをていねいに親から聞いて、その子の生きる力、治る力を最大限に引き出すことを診療の基本にされてきました。昔の医者はみんなそうしていたともおっしゃっています。情けないことに、今は患者の顔を診ないでパソコンのデーターと話す医者が圧倒的に多いし、薬剤業界と深くかかわって金儲けばかりに走る医者も少なくありません。毎日の食事をどうするのか?どんな生活をするのか?なによりも一番大切なことは心のありようで、「子どもは群れをなして外遊びをしなさい」「室内で一人で遊ぶのは遊びとは言いませんよ」「家庭での生活をどうしているのか?朝食を家族で囲んでいますか?昔ながらの和食を食べていますか?」と一人一人の親にお話ししてきました。「このままいくと、親が子供の葬式を出す時代になりますよ」と心底心配されています。麦っ子が真弓先生と出会ってから30年間、先生がおっしゃることにできる限り添った保育を続けてきたのは、先生のお人柄と有言実行を厳しく貫いてこられた姿勢に深く共感したからです。映画「蘇れ生命の力」をご覧になって、改めて先生のすごさに感動した方が多いと思います。一度観た方もまだの方も、ぜひぜひご覧になってくださいね。何度観ても新たな発見がありますし、新鮮な感動があります。そして、麦っ子のみんなの可愛さも、旧園舎の懐かしさと共に胸に飛び込んできます。
映画以外でも手軽にわかる、真弓先生が監修されているマンガ本がたくさんあります。精製された白砂糖の危険性や牛乳がなぜヒトの体に合っていないのか、添加物を一年で知らない間にどれほどの量を取り込んでいるのか、合成洗剤やシャンプーが何故体によくないのか、などをマンガで描いてるのでとても分かりやすいです。麦っ子にもありますので、手に取って見てくださいね。
みこべの子どもが小さい頃、紙オムツ、紙パンツが発売されて、汚れたら洗わずに捨てられるのでお洗濯の手間がはぶけると、あっという間に広がりました。朝、パンパンに膨らんで重くなった紙オムツをつけたまま登園する子も出てきました。自分の子が出したオシッコやウンチを汚いもののようにくるくる丸めてポイっと捨てることにずっと違和感があります。麦っ子は今でも頑固に「布オムツを使ってください」と言い続けていますが、今日我が子はどんなウンチが出たのか、どんな匂いのウンチだったのかも知らないままでいいの?と思うのです。全てを悪いとは言いませんが、最小限にする努力をしてほしいなぁとお願いしたいです。紙オムツが爆発的に広がっていった時、将来的な青少年の犯罪を心配する声もあがっていました。理由は、親子関係の微妙な変化と石油製品を使い続けることの人体への影響力です。同時に、あちこちに設置された自動販売機で手軽に清涼飲料水を一日に何本も飲む子が増えていって、子どもの味覚や脳への影響も懸念されてきました。今でも印象に残っているのが、17歳の少年による神戸での凄惨な事件です。その少年の乳幼児期が紙オムツ、紙パンツがアッという間に広がった時期でした。これらの歴史的な分析もンガ本に出てきます。今からでも間に合います。気がついたその時から、見直してみませか? (2018.6.28)
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