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  • 執筆者の写真みこべ

<自然の恵みを本物のおだしで>

10月に入り、朝夕は涼しい風が吹くようになりました。でも日中の日射しは夏のように暑いです。せっかく下の公園にトラックを作ったのですが、今週は運動会の練習をお部屋でしています。来週は公園に出かけたいですね~!

 秋の訪れと共に、あちこちから季節の果物のお便りも届き始めました。毎年楽しみにしている麦っ子のザクロはもう甘くなって、朝早い子達がザクロを手に小さい子を迎えたりしています。このザクロも麦っ子が始まった頃植えた木で、今の場所に引っ越してきた時移植したものです。不思議なことに、ザクロは年々甘さを増してきました。「どうして麦っ子になる木の実って美味しいんだろうね~?」とよく言われますが、「子ども達がいる場所だからね」と答えています。サクランボやグミ、ベリー、アンズ、モモ、プルーン、ザクロなども、きっとみんなが遊んでいる様子を楽しんでいるに違いありません。だからあんなに甘くて美味しくなるんですね。

 ところで皆さんのおうちでは、どんな「おだし」を使っていますか?麦っ子の場合は基本的に昆布を使います。だしは切り口の断面からよく出るので、ハサミで細かく切って使います。自分の食器に昆布が入っていると子どもはとても喜んで食べます。煮干しも使いますが、どちらもお野菜たっぷりのお味噌汁になります。昆布も煮干しもお野菜のエキスとすごく合うのですね。この煮干しは、時々煮干しご飯になります。玉ねぎと煮干しと塩をいれて炊きあがった煮干しご飯の美味しいこと!!こんなにお野菜たっぷりのお昼ごはんをモリモリ食べる麦っ子の子達って、なんて幸せなんだろう~♡と本当にうれしくなります。小さい頃から、お野菜の味もおだしの味もちゃんと覚えることはとても大事なことです。そして、お野菜にしてもおだしにしても、天然の素材であること。天然の素材には自然の恵みがたっぷりと入っていますから、私達は自然の恵みに感謝していただくことができます。「いただきます」の映画の中でも、天然の酵母が生きた麹を使ったお味噌を毎月作っている高取保育園の様子が出てきますが、麦っ子も毎年子ども達がお味噌を作っています。ロケットストーブやかまどで木を燃やしてお湯を沸かし、有機の大豆をことこと煮るところから始めているので、一日がかりの大事なお仕事です。今年は学童もお味噌を仕込みましたから、美味しいおみそ汁つくりに更に力が入ることでしょう。味噌は抗酸化食品として世界のトップに位置づけられる食品ですから、家中でおみそ汁を毎日飲む習慣をつけるといいですね!今や、子ども達が麦っ子のおみそ汁を作っているくらいですから、ぜひ!お家でも一緒に作ってみてくださいね。

 このおみそ汁に使うおだしですが、先日麦っ子に見学に見えた方からこんなお話を聞いてびっくりしました。「自分の働く保育園では某メーカーの“ほんだし”を使っています。頑張って昆布や煮干しでおだしを取ってみそ汁や煮物を作ると、もの足りない、と言われます。大人がもの足りないのだから、子どもにはしっかりした味のものを出したほうがいい、とも…」こういう話は一つ二つの保育園ではありません。すっかり添加物まみれの味に慣れている味覚を、幼い子ども達に押し付けないでほしいと切実に思います。乳幼児だからこそ天然のお出しやオーガニックの野菜で作られた食事であってほしいし、そうしなければいけないはずです。幼いころからしっかりとした食事をしていれば、成長の過程で多少違った味に走ったとしても、必ず本来の味に戻ってきます。それは、長年の麦っ子の歴史の中で、大人になった卒園生達が証明してくれていますし、「いただきます」を撮ったVin監督は、毎日お母様が作ったおみそ汁を飲んで育った経験に感謝してこの名作を生んでいます。

~麦っ子でも販売している羅臼昆布や天然だしパックを作っている野中美香さんから~

おだしは血流をよくしたり、唾液の分泌を促したり、免疫の向上、抗酸化力の増加など、お出しに含まれているミネラルやビタミン、天然のアミノ酸などの働きにより、健康にとても寄与してくれるものなので、安易にほんだしなどでおだしをひくことは、本当に残念でもったいないことだと思っています。一人でも多くの方が、天然素材からの貴重な贈り物に気づいて下さることを祈りながら、製品つくりに励んでいます。

~「いただきます」のVin監督から~

 食品のビタミンを働かせるためには、天然ミネラルが必須で、海産物とオーガニック野菜からしかミネラルは供給されません。

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