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  • 執筆者の写真みこべ

<私たちは実験台ではありません>

5月は一年で一番美しい季節ですが、新型コロナウイルスが猛威を振るって春を楽しむこともままなりません。小学校は休校のままですし、保育園も登園自粛要請を受けて通常の1/3くらいしか子ども達がいません。それでも毎朝、園庭で学童と一緒に朝の集まりをしてみんなで出欠の確認をしたり、その日の予定を決めています。こんなふうに顔を見会って「あ―でもない、こ―でもない」と言える日常のありがたさをしみじみと噛みしめています。

 一月末、自民党の大臣が「(新型肺炎の流行は)緊急事態の一つの例だ。憲法改正の大きな実験台と考えた方がいいかもしれない」と発言したそうです。法的根拠を示さないまま突然全国の学校を休校にしたことも驚きましたが、新型コロナ感染の広がりをどうするのか国民に示さないまま、4月8日に緊急事態宣言が発令されました。中国の偉い人が来日することや、オリンピック開催時期にこだわってぐずぐずしていたとしか思えない政府の様子を見ていると、私達は新型コロナウィルスという困難な病気の実験台にされているのでは…?いやいや、緊急事態宣言で様子を見て、そのまま緊急事態条項に持っていきやすくするために憲法改正を目論んでいるのではないか…?そんな不安が湧いてきます。このところの記者会見を見ていても、国民に目を向けて話しているとはとても

思えない様子に、このままでいいのか?いいはずがない、と思ってしまいます。

 私が学生の頃は、若者達は世の中の不条理に対してとにかく声を上げていたと思います。時には過激だと言われても、自分たちの主張を言葉にして発言したいました。今はコロナのおかげで集会もデモもできませんが、でも、自分の頭で考えて発信することはできるはず。私達の税金を預けているのですから、利権や派閥を守るために無駄遣いすることのないように、しっかりと政府のやり方を見張ることが大事なのではないですか?世の中がある程度落ち着いたときに、本当に大切なものを失うことなく生きていけることを心から願っています。

 ずっと家の中で過ごしたり、麦っ子に来るのを我慢している皆さん、本当にありがとうございます。お父さん、お母さん、お疲れさまです。いつかきっと、

晴れ晴れと会える日が来ることを願っています。あまり無理をしないで、きつくなったら遠慮なく麦っ子までご連絡下さいね。

                         (2020.5.8)

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